眠っている時に呼吸が止まっているのは、睡眠時無呼吸の疑いがあります。睡眠時間はとれているのに疲れがとれない、日中も強い眠気におそわれるなどの症状がありましたら、それは睡眠時無呼吸やいびきによって睡眠の質が低下しているのかもしれません。
実は睡眠によって記憶を定着させる為には夜間に脳を冷やす必要があります。特にレム睡眠の時には左右の脳を交互に冷やす必要がある為、両方の鼻呼吸がスムーズでなければいけません。
睡眠の質の低下により、高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病などさまざまな合併症のリスクがあります。しかし、寝ている間の無呼吸にはなかなか自分で気づくことができないため、ベットパートナーに確認して注意をむけていくことが大切です。
診断する
が0の方
睡眠時無呼吸の可能性は低いと考えられます。
が1~3の方
いびきや無呼吸を指摘されませんか?夜中に口は開いていませんか?気になることがあれば受診、無呼吸・睡眠検査をお勧めいたします。
が4~6の方
鼻づまりや睡眠時無呼吸など睡眠中の呼吸に問題があり睡眠の質の低下が疑われます。一度受診、無呼吸・睡眠検査をお勧めいたします。
が7~10の方
重症の睡眠時無呼吸が疑われます。できるだけ早期に受診、無呼吸・睡眠検査をおすすめします。
睡眠時無呼吸についてご相談、検査を受けてみたいと思われましたら、まずは一度受診していただきます。七条診療所、稲荷診療所のどちらでも結構です。WEB予約もできます。「睡眠外来」を選んでください。(稲荷診療所は2月1日よりWEB予約開始予定)
問診の結果、疑いがある場合は検査に進みます
ご自宅で簡単にできます
医院に1泊していただき、
電極・センサーを装着して睡眠中の身体の様子を検査します
無呼吸・睡眠検査室に一泊して睡眠と呼吸の「質」をチェックします。仕事等への支障が少ないよう、仕事終わりの夜に入院して検査をし、翌朝出勤前には終了できるようにしています。(現在は火曜日、土曜日を設定しています。)詳細は受診の際にご説明いたします。
これらの項目を測定するために全身に多くのセンサーをつけますが、痛みを伴う検査ではありません。いつも通りに寝ている間に検査は終了いたします。後日、医師が検査結果に基づき患者様に合った治療を提案いたします。
予約された日時(20:30/21:00/21:30)に無呼吸・睡眠検査室に来ていただきます。
車でお越しいただけますお手洗いを済ませパジャマに着替えていただきます。
センサーを装着いたしますベッドに横になっていただき、普段通り寝ていただきます。
この間、近くの部屋でモニターでの管理をしております。翌朝6時頃センサーを取り除き終了です。
お疲れ様でした。検査の結果から個々の症状や状況に合った治療方針を決定いたします。治療方法に加えて生活習慣の改善も必要になる場合があります。また鼻づまりや鼻の諸症状で鼻呼吸がしにくい場合には、まず鼻症状の改善から取り組む場合もあります。
代表的な対症療法寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくもの。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送りこまれます。
保険でCPAP治療を受ける為には、定期的な受診が必要です。治療開始間もない頃は不安や疑問も多いと思われます。定期的な受診時に相談していただき解決できるよう努力していきます。
マウスピースをすることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。鼻呼吸をスムーズにするために、口を閉じ、のどを広げるように気道を確保します。当院(稲荷診療所)では睡眠専門の歯科医が制作します。
軟口蓋、口蓋垂、口蓋扁桃など、気道を狭くしている部位を切除・形成します。気道が広くなることでいびき・睡眠時無呼吸が軽減する可能性があります。また気道を確保し呼吸しやすくする鼻やのどの手術は日常生活でつらい症状を取り除くばかりでなく、いびき・睡眠時無呼吸の治療にも効果的とされています。
睡眠時無呼吸の検査と治療には健康保険が適用されます。
検査室前に駐車場が完備されています。
検査によってお使い頂くお部屋は異なります。