呼吸は動物が生きていく上でもっとも重要な行為といえます。動物の体内では、空気中の酸素をとりこんで血液に溶かし込み、体の末端にまで届けていくといった"奇跡的"とも言えることが平然と行われています。じつは人間の赤ちゃんや動物は、鼻でしか呼吸することができません。それだけ鼻呼吸は根源的で重要なものと言えます。
人は綺麗で澄んだ空気を吸うと気分が良くなりますし、良い香りは私たちの心の安らぎになります。また嗅覚は味わうこととも密接に関わっています。
つらい症状、苦しい症状を改善するということだけでなく、生活をより豊かにするという意味でも、鼻づまりや鼻の疾病は早期の治療をおすすめします。
睡眠による休息は、健康、社会生活、感情など、人の生命活動をより良く高めてくれるものです。逆に慢性的な寝不足は健康に悪影響を及ぼし、仕事や勉強の効率を著しく低下させます。人には充分な量と、質の良い睡眠が必要です。
鼻や喉の疾病は、呼吸をさまたげるだけでなく、睡眠の質を下げ、日常生活にも悪い影響を及ぼす可能性があります。
また、深い睡眠をとるためには、いびきや(閉塞性)睡眠時無呼吸の原因にもなる上気道(鼻腔、副鼻腔、咽頭、喉頭)の改善が必要です。
睡眠障害は将来的に心臓や脳の血管に異常をきたす可能性も指摘されているため、睡眠をみなおすことはさまざまな疾病の予防にもつながります。